担任を味方につけるステップ1:教師の『本能』をくすぐれ!

担任を味方につけるステップ1:教師の『本能』をくすぐれ!

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

前回の記事で

学校や担任の先生を味方に引き入れましょう!
不登校解決のために使い倒しましょう!

とお伝えしました。

>>> 学校や担任を『味方』に引き入れて使い倒す

引き続いて、担任の先生を味方に引き入れる3ステップをお伝えします。

担任を味方に変える3ステップとは

全体像としては次の3ステップになります。

ステップ1:教育者の抗えない本能をくすぐる
ステップ2:してほしい事としてほしくない事を伝える
ステップ3:先生のモチベーションを上げ続ける

まず教師(教育者)の本能を上手にくすぐる事で
不登校解決は一気にスピードアップします。

ステップ1:教師の本能をくすぐれ!

教師に限りませんが
人間は誰でも「頼りにされる」と嬉しいのです。

お父さんであればお母さんやお子さんから
きつく閉まったジャムのフタを

「お父さん、助けて。お願い。
ジャムのフタがきつく閉まって空かないの」

と言われたら

「よしよし、俺の出番だ!一丁やってやろう」

と張り切るはずです。

なかなか開かなければムキになって
開くまで手伝うでしょう。
(私も女房に頼られたらやっぱり嬉しいです)

お母さんだってお子さんが家に帰るなり、

「お母さん!

今日の給食はカレーだったけど
やっぱりお母さんのカレーが一番美味しいから
今日はカレーにしてよ!

今日がダメなら明日でもいいからさ!」

なんて言われたらどうです?

愛情たっぷりのカレーを
張り切って作ってあげるのではないでしょうか。

「ババァ、カレー早く作れよ」

と言われてカレーを作るのでは
気合の入り方が別次元になるはずです。

実は、教師も同じです。

「先生だけが頼りです!」
「先生しか信頼できる人がいません」

なんて言われたら
やっぱり張り切っちゃうんですよ。

何を隠そう、私だって
生徒から頼りにされ信頼されていると感じるからこそ
授業後「居残り特訓」をしています。

9時に授業が終わった後
11時まで生徒と一緒に勉強する事もあります。

もちろんサービス残業です。

残業代が貰えたら、そりゃありがたいですよ。

でも、お父さんやお母さんもご存知のように
人間のモチベーションって「お金」だけじゃないんですよね。

中にはお金をもらわないと・・・

という教育者もいるかもしれませんが
ほとんどの先生はそうではありません。

教えるのが好きで
生徒と関わるのが好きな教師が多いです。

「サービス残業なら
もっと早く切り上げて帰ってきてよ!」

と家族から小言を言われても
生徒と関わるのが好きなんです。

「仕事だから仕方ないんだよ・・・」

と言い訳しますが本当に嫌なら帰ります。

でもそうしないのは、

教師としての使命感があるから、
頼りにされたいから、
何より子どもが好きだから。

これが、教育者の性(さが)です。

教師の『本能』

なのです。

お父さんやお母さんは
この本能を上手に利用して下さい。

「お前は教師という仕事を選んだんだろ。
だったらこれ位はやって当たり前だろ」

と言われたらモチベーションは上がりません。

しかし、

「先生、お願いします!

お忙しい事も重々承知していますが
私たちが頼れるのは先生しかいません。

どうかお力を貸して頂けませんか?」

と言われたら、教師ならヤル気になりますよ。

猫が猫じゃらしに逆らえないように
教師は頼りにされると抵抗できないのです。

・頼りにしている
・先生しかいない
・お力を貸して頂きたい

と言われたらどんな教師でも燃えます。

燃えない教師は、
教師失格そして担任失格だと思います。

だからこそ、お父さんやお母さんには
担任教師の本能を刺激して、
担任教師が燃える原因を作ってほしいのです。

具体的には以下の流れで行って下さい。

◆ 担任に電話する

放課後を狙って担任の先生に電話をしましょう。

もちろん悩みを相談するためです。

しかし、目的はあくまで「担任教師と親が人間関係を作る」事です。

単に不登校の悩みを相談するのではなく、
担任に日頃の感謝と尊敬の気持ちを伝えつつ
教師という激務や担任という立場、その努力に敬意を示して下さい。

「授業だけでなく
放課後もクラブ顧問でお忙しくされている所
大変申し訳ありませんが・・・」

と前置きをして話す。

「他のお母さんから
先生は大変熱心な先生だとお聞きしておりますし
私もそう感じております」

と伝えてあげて下さい。

全く思っていない事を言うとウソでバレますので
その点は臨機応変に伝えて下さいね。

最後に、担任の先生のメールアドレスを伺って欲しいのですが
個人のメールアドレスが教えて頂けないようなら
学校共通のメールアドレスでも構いません。
(※次の記事で述べる理由によりこちらの方が好都合です)

◆ 担任にハガキでお礼状を書く

電話を切ったらすぐにハガキで担任にお礼状を書いて下さい。

お礼状に盛り込んで頂きたい項目は、

・忙しい中丁寧に悩みを聞いてくれた事への感謝の気持ち
・(良いアドバイスを聞いたら)アドバイス通りに実践するつもりである事
・教師という仕事への配慮と尊敬の念
・担任であるあなたを頼りにしている事
(※但し前学年の担任への批判にならないように注意して下さい)

封筒ではなく、必ずハガキのお礼状を書いて下さい。

理由は、感謝の気持ちを手書きで伝える事に加えて
生徒の親から感謝されている事を
同僚の教師や上司である教頭や校長に知ってもらうためです。

手書きされたハガキのお礼状って珍しいので
机の上に置いてくれる先生が配る途中に
中身をチラチラと読む事って意外と多いんです。

そんな時、ご父兄からのお礼状を見つけると
職員室でウワサになるんです。

「生徒のご両親から
こんな丁寧なお礼状が届くなんてスゴい!」

そのウワサは教頭から校長へ伝わります。

すると朝の職員会議で校長や教頭から直々に

「◯◯先生、スゴいじゃないですか!
この調子でがんばって下さい。
学校としても全力で応援しますよ」

とお褒めの言葉を頂く事もあるそうです。

※私も塾で同じ事が起こりましたし
私の大学の先輩や後輩も似たような事があったそうです。

そして、みんな口を揃えて言います。

「教師冥利に尽きる。
あれで燃えないワケがない」

中には

(校長や教頭への印象もよくなって
出世できそうだ・・・)

という率直な意見を言ってくれた友達もいます(笑)

そう、教師は単純な生き物なんです。

このようにまずは教師との人間関係を作ります。

あなたが担任の先生を信頼している事を伝えて、
さらにハガキのお礼状で周囲の講師にも伝えます。

教師の本能を刺激する事によって、
担任の先生はお子さんの不登校を解決したいと
スイッチが入ります。

このスイッチを入れるのがまず第一ステップ。

しかし、この後がとても重要です。

不登校解決のために
何かしたい!何かしないといけない!と思った教師は
身勝手で効果的のない行動を起こす事が多いからです。

そこで、そうさせないように
担任や学校に望む事と同時に
「されて困る事」を伝えなくてはいけません。

これを伝える事が次回お伝えする第二ステップです。

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