不登校の真の原因は「承認不足」だった

不登校の真の原因は「承認不足」だった

不登校カウンセラーで現役塾講師の前田です。

以下の記事で

不登校のきっかけ(見かけの原因)と
不登校の理由(本当の原因)は同じとは限らない!

と書きました。

>> 不登校のきっかけが不登校の本当の原因とは限らない

そこで、今回は

子どもが学校に行けなくなった
不登校の本当の原因

についてお話します。

結論から言うと、

不登校の真の原因は『承認不足』です。

中には愛情不足という専門家もいますが
お父さんやお母さんは愛情は
お子さんに対して精一杯与えていると思います。

しかし、愛情を愛情だと感じられない事、
親の愛情を「自分が受け入れられた」と解釈できない状況、

さらに
自分は親に承認されている、
自分は存在してもいいんだと
子どもが感じられない状況が問題なわけです。

私は、この状況を「承認不足」と読んでいます。

なぜ”承認”が必要なのか?

では、不登校を解決するためになぜ承認が必要なのか?

わかりやすく説明しますね。

まず大前提として理解して頂きたいのが…

不登校になる、ならないに限らず
子どもにとって学校は『ストレス』だという事です。

そうです、

学校=ストレス

なのです。

どんなに楽しそうに学校に通っていても
学校はストレスになります。

もちろん人間はストレスがある方が
より成長しますので必要なストレスなのですが
少なくとも『居心地の良い場所』ではありません。

子どもにとって学校とは
大人にとっての仕事と同じです。

想像してみて下さい。

お父さんにとってもお母さんにとっても
仕事ってそれなりにストレスですよね?

あと30分だけ寝ていたい…
でも仕事があるから起きないといけない。

そんな朝がたまにはあると思います。

口うるさい上司や言う事の聞かない同僚や後輩も
会社に行けばいますよね?

がんばっているのになかなか評価されない、
給料に反映されないという悩みもあるかもしれません。

毎日仕事に行くけれども
気心の知れた友達との飲み会のように
ただただ楽しいから行く…わけではないはずです。

実は、これと似たような状況が子どもに当然あるのです。

・やたらと細かい校則に加えて、それを押し付ける口うるさい先生
・「挨拶がなっていない」とネチネチ嫌味を言う部活の先輩
・自分勝手な事ばかり言うクラスメイト
・難しい勉強や量の多い宿題

子どもは子どもなりにストレスを感じているわけです。

何度も言いますが
このストレスは子どもが大人になるために必要です。

学校生活を通して
色々な人間がいて、色々な考え方がある事を
人は学びます。

ですから、乗り越えなくてはいけません。

しかし、

どんな子どもにとっても学校がストレスである事

は理解してあげて下さい。

不登校になる子とならない子の違い

では、ストレスがある学校生活を送りながらも
不登校になる子とならない子がいます。

その違いは何か?

同じ学校に通っているのであれば
かかるストレスに大差はないはずです。

にもかかわらず、
なぜお友達は不登校にならないのに
ウチの子だけが不登校になるのか?

これは、ストレスを受け止める力が違うのです。

ストレス耐性と言っても構いません。

ストレスを感じても
それを跳ねのけられる子は不登校になりません。

同じストレスを感じても
それを跳ねのけられない子が不登校になります。

つまり、ストレスに耐える力(ストレス耐性)を
持っている子は不登校にならず、
持っていない子は不登校になってしまう(なる確率が高い)のです。

ストレス耐性は何で決まるか?

ここで気になるのが

ストレス耐性は何で決まるのか?

という点だと思います。

生まれつきの才能や先天性の遺伝だったら
どうしようもないから、です。

もちろん、生まれ持った要素も少しはあるでしょう。

しかし、ストレス耐性は
ほとんどの場合『後天的』なものです。

つまり、生まれた後に身につけるモノ、
生まれた後に身につけたモノなのです。

もっとハッキリと言うと

お父さんやお母さん、
おじいちゃんやおばあちゃんといった
家族との人間関係の中でストレス耐性は身につきます。

それなりに厳しく育てたはずなのに…

そんなご家庭も多いと思います。

親心として立派な大人に育てたい、
将来苦労しないようにしてあげたい、
少々の事でヘコたれない強い大人になってほしい

という親心で、愛情いっぱいで育ててきたと思います。

時には心を鬼にして手を上げた事もあるかもしれません。

それくらい厳しく育てたのだから
ストレス耐性はあるはず…

とお考えかもしれません。

ところがどっこい、
ここでボタンの掛け違いが起こります。

実は、児童心理学の世界では常識とされているのですが
子どもを厳しく育てるべき時期と
厳しさゼロで優しく育てるべき時期があります。

そして、ストレス耐性は

優しく育てる時期に
ちゃんと優しく育てられたかどうか

によって決まってくるのです。

では、

優しく育てる時期とはいつなのか?

そして、優しく育てるとは
具体的にどんな風に育てる事なのでしょうか?

・・・

まず、優しく育てるべき時期とは

『0歳〜6歳』

までのいわゆる幼児期と言われる時期です。

小学校に上がるまでの時期ですね。

そして、どんな育て方をすれば良いかと言うと…

「承認欲求」

を満たす事なのです。

0〜6歳の時期に
子どもの中に自然と生まれる承認欲求を満たしてあげる事で

「自分は認められた」
「自分はここに存在してもいいんだ」

という確固たる自信を作る事ができます。

この確固たる自信がストレス耐性の源となり
ちょっとやそっとの事ではへこたれない人間になります。

確固たる自信がなければ
友達から陰口を言われただけで登校を渋り、
少し成績が落ちただけで不登校になり、
失恋しただけでリストカットをしてしまいます。

子どもの承認欲求を満たすことで
確固たる自信を作ってあげる事。

確固たる自信があれば
大きなストレスにも負けない人間になるのです。

ちょっと長くなったのでまとめますね。

【まとめ】

子どもにとって学校はストレスである。

つまり、学校に通えるかどうかは
持っているストレス耐性によって決まる。

ストレス耐性の強さは、

0〜6歳の幼児期に
親や周囲からどれだけ承認されたか

によって決まる。

不登校になってしまう子どもはきっかけは何であれ、
そのストレスを乗り越えられるだけのストレス耐性がない。

逆に言えば、
ストレス耐性をイチから作りなおせば
不登校や引きこもりは自然と解決できる。

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