不登校でも無理やり行かせるべきか?

不登校でも無理やり行かせるべきか?

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

不登校でも無理矢理学校に行かせるべきか?
強引にでも無理やり登校させるべきか?

・・・

子供が不登校や登校拒否になった親御さんであれば
一度どころか毎朝直面する事態だと思います。

毎日、毎朝のことですから
お父さんやお母さんも思い悩んでしまうのではないでしょうか。

「学校に行きたくない」

と子供が言っている以上何か理由があるのだから
無理やり学校に行かせるべきではない気もする。

しかし、一度学校に行かないとクセになってしまい
不登校や登校拒否がどんどん悪化してしまうのでは…

叱ったり励ましたりしながら
なんとか登校できるのであれば不登校になるより
マシなのではないか。

もし単にワガママを言っているだけなら、
もし単に嫌な事から逃げているだけなら、

親としては心を鬼にして
叱ってでも無理やりでも登校させた方が良いのかもしれない。

こんなジレンマを抱えながら
毎日本当に悩みながら答えが見つからないまま
お子さんに接しているかもしれませんね。

毎日、毎朝、本当に大変だと思います。

お気持ち、お察し致します。

では、

不登校でも無理矢理学校に行かせるべきか?
登校拒否でも無理やり強引に登校させるべきか?

結論を言います。

不登校のお子さんを無理やり学校に登校させる事は
絶対に、絶対にしないで下さい。

学校に行きたくないと言っている子供を登校させるのは、
今日、明日という短いスパンで見れば
大きな問題はないように思えます。

しかし、長期的スパンで見ると後々大きな問題になりえます。

なぜか?

「学校に行きたくない」

と登校拒否や登校渋りをするのは
不登校の前兆・予兆と言えるからです。

どんな病気でも前兆・予兆がありますよね。

ちょっと胸が苦しい、
ちょっと微熱がある、
ちょっと体がだるい、

このような前兆があります。

大した事じゃないだろうと放置して
いざ病院で精密検査を受けてみると…
「末期ガン」と判明した。

胸が傷んだアノ時に検診を受けていれば
ここまで悪化する事はなかったのに…

という話がよくありますよね。

不登校や引きこもりにとって
アノ時とはまさに「登校拒否や登校渋り」をした時なのです。

お子さんも

「子どもは学校に行くものだ。
できるなら元気に学校に行きたい」

と必ず思っています。

口や態度では行きたくないと言います。

でも、心の中では

元気に学校に行きたい。
友達と遊びたい。
みんなと一緒に勉強したい。

必ずこう思っています。

でも、それができない。

どうしてもできないからこそ
お父さんやお母さんに満を持して相談したわけです。

どうかその気持ちを受け止めてあげて下さい。

どうか強引に登校させる事だけはしないであげて下さい。

学校に行きたくないと
お父さんやお母さんに言ったのは

「お父さん、お母さん。
今とても辛くて学校に行けそうにないよ。
なんとかしてよ、助けてよ。」

というメッセージです。

お父さんやお母さんに
必死に助けを求めているのです。

助けを求めるというのは
お父さんとお母さんをまだ信用しているからです。

信用できない相手に
人間は弱い部分を見せないし
助けなんて求めません。

にもかかわらず、
お子さんの言葉(メッセージ)を無視して
無理やり学校に登校させ続けるとどうなるか。

お父さん、お母さんの事を子どもは信用しなくなります。

親を信用できない子どもにとって
針のむしろでしかない自宅には
帰ってこなくなります。

悪い友達とつるんで非行に走る可能性もあるのです。

だから、どうか無理やり学校に行かせる事はしないで下さい。

では、どうすればいいのか?

こちらの記事でお伝えします。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。小学4年の息子を持つ母です。1年生の頃のイジメがきっかけで学校に行きづらくなり今はいじめ問題もか解決したのですが、学年が上がるごとに学校へ行ける日が減っていきます。心療内科にもかかり話を聞いてもらっていますが無理やり学校へは行かせないと言われたものの周りや担任から無理やり連れてくべきと言われ担任に無理やり連れていかれる日もあります。無理やりでも学校へ行けた日、学校へ行かなかった日、ともにこれでいいのかと毎日悩んでしまいます。昨日子供が友達がいなくて休み時間に1人ぼっちなんだと泣きながら話をしてくれました。それなら学校へ行った方が解決していくのではないかとも考えてしまいます。やはり無理に学校へ連れて行くのは避けた方がいいのでしょうか。

  • はじめまして、前田です。

    お忙しい中コメント頂き、ありがとうございます。

    私が風邪を引いてしまい
    お返事が遅れてしまいました。

    誠に申し訳ありません。

    > こんにちは。小学4年の息子を持つ母です。
    > 1年生の頃のイジメがきっかけで学校に行きづらくなり
    > 今はいじめ問題もか解決したのですが、
    > 学年が上がるごとに学校へ行ける日が減っていきます。

    それは、お辛いですね。

    私も小学校でイジメられた経験がありますが
    「イジメられた」という事実が
    自分にとっては大きな傷だったので
    息子さんが学校に行けない気持ちもよくわかります。

    目の前のイジメは終わっても
    息子さんは「イジメられる前」の状態(自信)を
    取り戻せていないのでは…と感じています。

    その息子さんと毎日向かい合っている
    お母様やお父様、ご家族のご心労、お察し致します。

    > 心療内科にもかかり話を聞いてもらっていますが
    > 無理やり学校へは行かせないと言われたものの
    > 周りや担任から無理やり連れてくべきと言われ
    > 担任に無理やり連れていかれる日もあります。

    通常そこまではできないのですが
    すごい担任の先生ですね…(汗)

    無理やり連れて行く日というのは
    一体、何日くらいあったのでしょうか?

    不登校を解決する方針として

    ===============
    うまくいかない事はすぐに止めて、
    うまくいく事を続ける
    ===============

    これを大切にしてほしいと思います。

    方向性として
    「●●した方が良い」というものはありますが
    ある子どもにとっては
    ●●という方法が合わない事もあります。

    ですから、

    少し試してうまくいかない事はすぐに止めて
    うまくいく事を見つけて、
    それを続けて欲しい

    と感じています。

    強引に連れて行く事で学校に戻れるなら
    おそらく3回やってみれば
    うまくいくかいかないのかわかるはずです。

    もし3回以上強引に連れて行っても
    やっぱり登校できないなら
    そのアプローチ方法は間違っていると思いますよ。

    > 無理やりでも学校へ行けた日、学校へ行かなかった日、
    > ともにこれでいいのかと毎日悩んでしまいます。

    確かに、そうですよね。

    お母さんとしては

    「確かに学校には行って欲しい…。

    でも、子どもが嫌がっているのに
    強引に連れて行くのは何か違う…」

    そんなお気持ちなのではないでしょうか。

    元気に、学校に行って欲しいのであって
    形だけ学校に通っている事に
    違和感をお感じなのだと感じました。

    ・嫌々学校に通う
    ・元気だけど家にいる

    という2つに挟まれて
    きっとお辛い気持ちだと思います。

    > 昨日子供が友達がいなくて
    > 休み時間に1人ぼっちなんだと泣きながら話をしてくれました。
    > それなら学校へ行った方が
    > 解決していくのではないかとも考えてしまいます。

    そうだったのですね。

    子どもにとって
    学校は友達がいるから楽しい場所になるわけですから
    お友達がおらず一人ぼっちであれば本当に辛いと思います。

    私も仲間はずれにされて
    みんなから無視された経験があるので
    一時的に友達がいない状況を味わった事があります。

    それが毎日であれば
    お子さんは本当に辛いと思います。

    しかし、お友達がいない状況でも
    時々学校に行ける息子さんは
    実はスゴく強い気持ちを持っているとも感じます。

    私なら一生家から出れませんので。

    (スミマセン、
     息子さんのお気持ちを考えると
     私も涙が止まりません…)

    息子さんは毎日戦っているのだと思います。

    友達がいない学校に
    (行きたくないけど、)がんばって行く、

    またイジメられるかもしれない…
    (友達を作るのが怖いけど)がんばって話しかけたい、

    実は、とても頑張り屋さんだと感じました。

    > やはり無理に学校へ連れて行くのは
    > 避けた方がいいのでしょうか。

    ここまでのお答えの繰り返しになりますが、
    無理やり登校させるとしても数回が限度だと思います。

    その方法(無理やりに登校させる)でうまくいくなら
    何か良い変化がお子さんに起こるはずです。

    しかし、それでうまくいかない、
    良い兆候が見られないなら
    無理やり登校させても不登校は解決しないでしょう。

    他の原因がある、からです。

    下痢止めをどんなに飲んでも
    肺炎は治らないのと同じ原理です。

    もしかしたら、
    イジメがトラウマで友達が作れないのかもしれません。

    であれば、友達を作る方法や
    クラスメートに話しかける方法をわかった上で
    学校に行く必要があります。

    「学校に行っても友達がいないし
    誰も話しかけてくれない…。

    みんなから嫌われているのかも、
    僕がいない日に僕の悪口を言っているのかも…。

    やっぱり自分は友達ができないんだ」

    と、学校が不安や心配ばかりを強いられる辛い場所に
    なってしまいます。

    もしかしたら
    既にそうなっているのかもしれません。

    学校がそんな場所だと感じていれば
    不登校になり、登校日数が減ってしまうのも
    無理がないと思います。

    まずはお子さんにとって
    今、最大のハードルを把握してあげて
    それをクリアーする事が最初の一歩ではないでしょうか。

    長いコメントになってしまいましたが
    最後までお読み下さり、ありがとうございます。

    お聞きになりたい事がありましたら
    遠慮無くコメント、メール下さいませ。

    それでは、失礼致します。

    不登校カウンセラー 前田

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