不登校長期化のデメリットと長期化を防ぐきっかけ

不登校長期化のデメリットと長期化を防ぐきっかけ

不登校カウンセラーで現役学習塾講師の前田です。

不登校が長期化して長引くと学校に戻れないのでは…

不登校が長期化して長引くと
勉強についていけず留年や退学になるのでは…

不登校が長期化すると、
進学や就職で困った事になるのでは…

そう思うと不安で夜も眠れない
お父さん・お母さんもいらっしゃいます。

確かに、ニートや引きこもりになると
学校や社会に戻りづらい現実もありますので
ご不安になる気持ち、よくわかります。

しかし、「不安や恐怖は無知から生じる」という言葉もありますので
不登校や引きこもりが長期化すると具体的にどんなデメリットがあるのか
何を失ってしまうのかをハッキリ意識しておきましょう。

不登校長期化のデメリット1:友達との関係が切れてしまう

不登校が長期化すると
友達の関係が切れてしまいます。

学校や地域にもよりますが
基本的に学校は毎年4月の進級と同時に
クラス替えがあります。

ずっと同じクラスのお友達がいればよいのですが
クラス替えがありクラスが分かれてしまうと
新しいお友達を見つけて
我が子とはどうしても疎遠になってしまいます。

毎朝、学校に迎えに来てくれていたのに
ある日からパッタリと来なくなってしまう。

お友達も疎遠になろうとは思っていないでしょう。

しかし、お子さんはそうは思いません。

「あぁ、友達からも見放されたのか…」

と余計に落ち込んでいきます。

結果的に、友達の関係も切れてしまうのだと思います。

不登校長期化のデメリット2:勉強が遅れ留年や退学になり進学できない

お子さんの将来を気にしているお父さん、お母さんにとっては
これが一番の心配事かもしれませんね。

不登校や引きこもりが長期化して学校に行けず
出席日数が足りない場合でも中学は卒業できます。

しかし、高校の卒業は非常に難しいのが現実です。

高校が卒業できないと高卒資格がありませんので
大学受験ができません。

通信制高校などに通って
大学検定(通称、大検)資格を取った上で
大学受験する流れになります。

当然、高校や大学の卒業が後ろにズレますので
就職の際も不利になってしまいます。

「就職で面接で、
この間(引きこもり期間)は何をしていたの?」

と面接官から聞かれて、
どう答えればよいかアタフタしているうちに
面接が終わってしまったという体験もよく耳にします。

不登校長期化のデメリット3:完全引きこもり・ニートに陥ってしまう

不登校の子どもの3割がそのまま引きこもりになる

という統計があります。

多いか少ないかは何とも言えません。

ポジティブに考えれば
不登校になってしまったお子さんの7割は
ちゃんと社会復帰できているわけです。

一方、ネガティブに考えれば
全体の3割は、働くどころか、家から、
そして自分の部屋からも出られずに
何歳になってもずっと引きこもっているわけです。

だから、この統計を元にして
どうこう言うつもりはありません。

ただ、1点だけ理解しておいて欲しいのは、
子どもは人と接する事で社会性を身につけていきます。

社会性を身につけた子どもは
大人になれば自然と社会に出ます。

友人ができて、仕事を手に入れて、恋人を見つけて、、、

どんどん人と交わるようになっていきます。

社会性とは、人と折り合いをつけて生きる術であり
他人と共存していく力、スキルとも言えます。

子どもはその社会性を学校で学びます。

同年代の子どもと一緒に学びます。

友達との間で友情を学び、
先生との間で師弟関係を学び、
先輩後輩との間で上下関係を学びます。

ムカつく、うっとうしい、キライ、、、

色々な感情になって
喜んだり傷ついたりしながら
体で覚えるのです。

しかし、不登校の子どもは学校に通っていません。

当然、社会性がなかなか身につきません。

つまり、社会に出たくても
出るスキル、人間関係を構築するスキルが
どうしても弱くなってしまうのです。

・・・

以上のように、

不登校から引きこもりになる。

友達との関係が切れる、
卒業や進学、就職が難しくなるという
デメリットがあります。

不登校は子どもの個性だ!
だから自由にさせてあげたい!

という親御さんがいらっしゃる事も
理解しています。

しかし、本当の意味での「自由」、

自分はどこでもやっていけると思える自由を
手に入れさせてあげる事が一番大切だと
私は考えています。

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