不登校になりやすい子供のタイプとは

不登校になりやすい子供のタイプとは

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

不登校になりやすい子どものタイプってあるのですか?

という質問を頂きましたのでお答えしますね。

結論から言うと、
不登校になりやすい子どものタイプには
大きく3つの特徴があります。

お子さんが以下の3つの特徴に当てはまっていれば
不登校になりやすい傾向にありますので
お父さん、お母さんには知っておいて下さい。

不登校になりやすいタイプ1:感受性が強い

不登校になるタイプの子どもは
「感受性が強い」子どもが多いです。

感受性が強いとは、
言われた事を気にしてしまったり
人の顔色を伺って相手の意見に合わせてしまうわけです。

不登校なりやすいタイプ2:プライドが高い

次に、不登校になるタイプの子どもは
「プライドが高い」子どもが多いです。

感受性が強いので相手の意見が色々と気になる。

不登校になりやすいタイプ3:気が弱い

最後に、不登校になるタイプの子どもは
「気が弱い」子どもです。

色々と気になった事はあるが
相手の顔色を気にして言いたい事は言えない。

しかし、プライドが高いので
言いたい事が言えない自分がダメだと感じ始める。

では、相手に言いたい事を言えるかというと
気が弱いので言えない。

不登校になりやすい状況

3つの個人的特徴に加えて、以下の環境が揃うと
さらに不登校や引きこもりになる確率が上がると感じています。

・お兄ちゃんやお姉ちゃん(特に、長男や長女)

長男や長女、つまりお兄ちゃんやお姉ちゃんは
不登校や引きこもりになりやすい傾向にあります。

まだ甘えたい気持ちがあるにもかかわらず

「弟や妹がいるのだから
お兄ちゃん(お姉ちゃん)らしくしなさい」

という親からの(明示又は暗示)メッセージを
受け取ってしまいます。

感受性が強いからこそ
仮にメッセージを受け取ってしまうのです。

・親御さんからの期待が大きい

兄弟姉妹がいなくても
親御さんからの期待が大きい子どもは
不登校・引きこもりになりがちです。

感受性が強いがゆえに
お父さんやお母さんからの期待を強く感じてしまう上に
プライドが高いのでそれに答えたくなるのです。

・両親の仕事が社会的地位の高い場合(学校の先生、公務員、弁護士、医師等)

お父さんやお母さんの職業が一般的に社会的地位の高い場合、
お子さんが不登校や引きこもりになる可能性を引き上げてしまいます。

理由は大きく2つです。

1つは、子どもがお父さんやお母さんに近づかないといけないと感じるため。

しかし、お父さんやお母さんは
周囲から「スゴい人」と言われるので
自分を比べてしまうのです。

もう1つは、お父さんやお母さんが世間体を気にしているため。

感受性の強い子どもは
「親が本当に自分を向いているのか」を
本能レベルで感じ取ります。

お父さんやお母さんも
なんとなく怪しいセールスマンに遭遇した事があるはずです。

「あなたの事を一番に考えています!」

と口では言いますが、
実際は売上しか興味がなさそうなセールスマンっていますよね?

そして、そんなセールスマンはなんとなく『臭う』はずです。

それと同じで、親の発言内容はあまり信じていません。

「お父さん、お母さんにとって一番大切なのは
自分だろうか?それとも世間体だろうか?」

という質問を常に自問自答しながら
親の一挙手一投足を感じ取っています。

・手がかからない子供

不登校になるまでは
「手のかからない子どもだったのに…」
と仰るお母さんがたくさんいます。

しかし、考えて下さい。

手のかからない子どもなんているのでしょうか?

子どもは手がかかるから子どもなのです。

つまり、手のかからない子どもは
「がんばって」「無理をして」
手のかからない子どもを演じています。

私自身、大学まで
手のかからない子どもを演じ切りましたので
わかるのですが・・・

これは本当に大変な修行です。

辛くて泣きたい日も笑顔。
親をぶん殴りたい日も我慢して笑顔。
学校に行きたくない日も何も言わず笑顔。

何が一番悲しいかと言えば、
こんなに無理をしている自分の事を
親が全く気づかない事です。

「親の言う事を聞きなさい」

なんて偉そうに言うのに、
俺の事は何一つ見ちゃいない・・・。

その現実が悲しくて悲しくてたまりませんでした。

あなたのお子さんも
不登校になる前は手がかからなかったのなら
無理をしていた可能性が非常に高いです。

・成績優秀、スポーツ万能、クラスのリーダー的存在

これも手のかからない子どもと同じで、
親の自慢の子どもになろうという意識の現れです。

・明るい子供で友達も多い

こちらも同じで、本当は暗くて落ち込んでいるんだけど
親の期待に応えるため、自慢の子どもになるため、
親に心配をかけないために明るく振る舞って、
友達が多い風に装います。

しかし、親友と言える友達はいない場合が多いです。

また、感受性が強いので
相手の気持ちを汲み取る事ができます。

つまり、相手の意見を優先して
自分の言いたい事を言っていません。

結果として敵を作りにくいので
友達が多いように見えるのです。

・・・

いかがでしょうか?

あなたのお子さんにも当てはまった事もあれば
当てはまらない部分もあるはずです。

もし、あなたのお子さんが

不登校になりやすいタイプに当てはまった

としても落ち込まないで下さい。

不登校になりやすい3つの特徴は
人生において強みにも弱みにもなります。

不登校や引きこもりの子どもを見ていて
毎回痛感させられます。

例えば、感受性が強い子どもは
相手の気持ちを汲み取る事が得意ですので
とても優しいお子さんです。

友達や社会的に弱い立場の人の気持ちを
瞬時に感じ取り、それに答えてあげる事ができるのです。

文章を書いたり、絵を描くと
他を圧倒するすごい文章や絵を描く子どももいます。

今、不登校や引きこもりで
本人もご家族も苦しいと思います。

しかし、不登校になるほど感受性が強いのであれば
その感受性が開花し強みとなって
他の誰にも負けない素質になります。

短期的に見れば弱点かもしれませんが
長期的に見れば強みです。

お父さん、お母さんには
どうか長い目で見てください。

そして、近い将来、お子さんが

「不登校になったから、
引きこもりになったから今の自分がある」

と言える日を一緒に目指しましょう!

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