親の愛情が子どもに伝わらない理由

親の愛情が子どもに伝わらない理由

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

不登校解決のために一番大切なのは、
子どもが自分自身に対して『確固たる自信』を持つ事です。

周囲の私たち、つまり親も教師も学校も塾も
子どもの自信づくりに最善の環境になる事が必要だし
できる事はそれしかない。

これが私の考えです。

特に、お父さん・お母さんは
お子さんの存在そのものに対して愛情を伝える事で
確固たる自信を身につける手助けをして下さい。

というのも、教師や学校、塾では
お子さんの存在自体を認める事が難しい場合があるのです。

塾であれば、
宿題をちゃんとしてきたという「行動」に対して
褒めて自信をつける事ができます。

また、テストで良い点を取ったという「結果」に対して
褒めてあげる事もできます。

しかし、塾の先生から
「生まれてきてくれてありがとう」と言える場面が
とても少ないのです。

宿題をしてきたのは素晴らしい!
生まれてきてくれてありがとう。

テストで良い点を取れた事はスゴい!
生まれてきてくれてありがとう。

本気でそう思って心から発言しても言葉が浮いてしまうのです。

一方、お父さんお母さんは
家庭で同じ時間を過ごしているわけですから
お子さんの存在自体を褒めるチャンスがたくさんあります。

「子どもも大きくなったのに、
今さら存在を認めるなんてお互い恥ずかしいし
子どももきっと嫌がると思いますよ・・・」

というお気持ちもあろうかと思います。

以前にも同じように声を掛けてみたものの
「ウザい、やめろ…」と言われたかもしれません。

しかし、それは恥ずかしいだけです。

無視されようが、悪態をつかれようが
声掛けは続けて下さい。

鬱陶しがられて止めてしまっていたとしても
今日からもう一度再スタートしてほしいと思います。

もちろん、声掛けだけが愛情ではありません。

愛情を伝える方法は大きく5つあります。

子どもに愛を伝える5つの方法

1:言葉

文字通り、言葉です。

「愛しているよ」
「大切に思っているわ」
「生まれてきてくれてありがとう」
「あなたがいるだけで幸せなの」

と言葉で愛情を伝えるタイプです。

スキンシップも少ないし
プレゼントもあまり渡さないけれども
言葉で愛情を伝えるタイプです。

2:スキンシップ

スキンシップタイプは、
肌と肌のふれあいで愛情を伝えます。

ハグ、キス、握手、おんぶ、セックス等ですね。

好きや愛しているという言葉は少ないし
同じ時間を過ごす事も少ないが
肌と肌が触れ合う事で愛情を伝え、愛情を感じるタイプです。

3:時間

時間タイプは、同じ時間を過ごす事で
愛情を感じるタイプです。

言葉やスキンシップ、プレゼントがなくても
一緒に時間を過ごしているだけで
愛情を伝え、愛情を感じます。

4:奉仕

奉仕タイプは、別名ボランティアタイプとも言われ
無償で何かをしてあげる事で愛情を伝えるタイプです。

代わりに料理を作ってあげる、
たばこを買ってきてあげる等

言葉やプレゼントではなく
何かをしてあげる事で愛情を伝えるタイプであり
何かをしてもらう事で愛情を感じるタイプです。

5:プレゼント

プレゼントタイプとは
何かをあげる事で愛情や好意を伝え、
何かをもらう事で愛情や好意を感じるタイプです。

一緒に時間を過ごさなくても
言葉がなくても
プレゼントを渡す事で愛情を伝え、愛情を感じるタイプです。

・・・

そして、さらに大切な事は

人にはそれぞれ愛情タイプがある

という事です。

つまり、人間には血液型と同じように
5つの愛情表現タイプがあるとされています。

私(前田)は

メインが「言葉」タイプで
サブが「プレゼント」タイプ

です。

ほとんどの人間にメインとサブがあります。

あなたはどのタイプですか?

メインはコレで、サブはコレだな・・・と考えてみてください。

愛情のミスマッチが起こる原因

実は、この愛情表現のタイプがある事を知っていないと
愛情のミスマッチが起こります。

こちらは愛情をちゃんと伝えているつもりなのに
相手には全くその愛情が伝わっていない状況になるわけです。

例えば、、、

あなたが言葉タイプで
相手がプレゼントタイプだとしましょう。

すると、あなたは言葉で愛情を伝えます。

そして、言葉で愛情を返して欲しいと考えてます。

しかし、相手はプレゼントタイプですから
まずあなたの言葉を愛情表現として受け取りません。

それどころか

(いつも口先ばかりだな・・・)

とストレスを感じてイライラします。

一方、あなたも同じストレスが起こります。

(こっちはこんなに愛情を伝えているのに
一言も返してくれないなんて・・・。
モノなんて要らないから感謝の言葉があるだけでいいのに)

と感じるのです。

もしかしたら、お子さんとあなたの間にも
この愛情表現のミスマッチが起きている可能性があります。

お互いに愛情を伝えているのに
お互いに気づかない。

本当に悲しいですよね。

ぜひ一度あなたのお子さんのタイプを考えて頂いて
それに合わせた表現をして下さいね。

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