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不登校の声掛けは『3つ』の脳を意識せよ

不登校の声掛けは『3つ』の脳を意識せよ

不登校の声掛けは『3つ』の脳を意識せよ

投稿日:2015年5月16日 更新日:

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

人間には『3つ』の脳があります。

(いやいや、人間に脳は一つでしょう…?)

と思われたかもしれませんが、
騙されたと思ってお聞き下さい。

実は、最新の脳科学の世界では
人間の脳は以下の3つに大きく分類されます。

1:ハ虫類脳

目の前の状況が
自分に危害を加えるかと感じれば
逃避行動を起こす脳。

意識しなくても
生命維持のために体温調整を行う『脳幹』が
このハ虫類に当たります。

2:ホ乳類脳

目の前に危険が無いとしても
より快適な環境を選ぶ脳。

感情が起こると言われる『大脳辺縁皮質』が
このホ乳類に当たります。

3:ヒト脳

危険もない、快適な環境であるとわかって初めて
人間は思考や判断ができます。

この思考や判断する脳がヒト脳です。

人間の言語や思考、計算を司る『大脳新皮質』が
このヒト脳に当たります。

・・・

そして、ここからがとても大切です。

「ハ虫類脳→ホ乳類脳→ヒト脳」の順番でしか
人間は脳ミソを働かせる事ができません。

どんなに意思の強い人間であっても
メンタルがタフであっても
この順番通りに脳ミソは働きます。

人類が誕生してから何百万年も経ちますが
この思考順序で生き残ってきました。

だから、脳の奥の奥に
完全にプログラミングされているので
誰も逆らえないのです。

つまり、相手に何かを考えてもらおうと思ったら

1:危害は加えないと伝える
(ハ虫類脳を満足させてあげる)

2:気持ちが良いだと伝える
(ホ乳類脳を満足させてあげる)

をまず提供してあげる必要があります。

ヤクザに声を掛ける?

あなたが道に迷ってしまい
誰かに道を尋ねなければいけない・・・

そんな状況を想像してみて下さい。

道に迷ってしまった、
このままでは間に合いそうにない。

でも、今、どこにいるかわからないので
誰かに道を聞こうと思った。

すると、向こうから誰か歩いてくる。

(よし!あの人に教えてもらおう)

と思った瞬間、、、

こちらに向かってくるのは

パンチパーマのいかつい男。

しかも、真っ黒なダブルのスーツを来て
シャツはド派手な紫色。

胸元がガバっと空いていて
キンキラキンのネックレスが
これでもかというほど光っている。

しかも、

小指がない…

さて、あなたは声を掛けるでしょうか?

掛けませんよね。

私も絶対に掛けません。

多分、視線が合わないように
ソッポを向いて一秒でも早く立ち去ろうとします。

なぜか?

間違いなく『ヤクザ』だからです。

何か因縁をつけられるかもしれませんから
怖くて声も掛けられません。

家族が交通事故に遭って危篤だとか、
子どもが誘拐されて身代金の受渡し時間に
1分でも遅れたら殺されるとか、

特殊な事情がなければ
声を掛けずにやり過ごします。

(急がなければいけない。
でも、この人に話しかけたら
遅れるどころでは済まないかもしれない)

と判断するはずです。

そうです、

ハ虫類脳が邪魔をすると
しなければいけないと思っていても
行動できないのが人間なのです。

あなただけではなくて、みんな同じです。

もう少し歩くと、
今度は2組の親子連れがいました。

地元の人っぽいので
どちらに訊いても行き先はわかりそうです。

ところが、一方は、金切り声を上げて
カンカンになって子どもを叱っているお母さん。

もう一方は、子どもと一緒に笑顔で遊んでいるお母さん。

さぁ、あなたはどちらに声を掛けますか?

笑顔で遊んでいるお母さんのはずです。

なぜか?

そちらの方が「快適」だから、ですね。

以上のように

危険がない、快適であるという
2つの条件が整わないと
人間はまともな思考や判断ができません。

・・・

ここまで読んでくれたお母さんなら
既にお気づきだと思います。

お子さんに声掛けをする時、

お母さんの顔は
怒った怖い顔、不安そうな顔、しかめっ面に
なっていないでしょうか?

もしそんな顔でお子さんに声を掛けていたら
お子さんのハ虫類脳がビンビンに反応して

「とにかく逃げたい!」

と感じてしまいます。

「あぁ、わかった。わかった。
明日から学校に行くよ!」

と全く思ってもいないのに
ウソをついてでも
自分の部屋に引きこもります。

ハ虫類脳が目の前の危険から逃れる事に
全力を注ぐから、です。

お母さんがお子さんに何か伝えたい、
本気で考えて欲しいと思っていればいるほど
ハ虫類脳をまず満たさなければなりません。

ヤクザみたいなイカツイ顔で声を掛けても
目も合わさずにササッとかわしたくなるのです。

次に、ホ乳類脳を満たすべく
快適である事を伝えるめにとにかく「共感」します。

実は、このブログも
不登校のお子さんに悩むお母さんとお父さんに
まず共感する事を心がけています。

(こんな事は考えていませんが・・・)

例えば、この「3つの脳」のお話。

お前ら、こんな事も知らねーの?

バカじゃね?

仕方ねぇから俺がお前らに教えてやるよ。

これぐらい知っておいて当然だからね。

・・・という雰囲気だったら
ここまで読んでくれたでしょうか?

読まないですよね(笑)

私も読まないですよ、そんなブログ。

だって、全く共感してもらえないから。

なんとなくムカつく、
嫌な感じがするからです。

お子さんも同じです。

いきなり耳の痛い話をしても
聞く耳を持ちません。

何かを伝えたい、本気で考えてほしい事があるからこそ
まずはハ虫類脳とホ乳類脳を満足させてあげる必要があるのです。

学校に笑顔で自信を持って再登校してほしい、
友達を作って欲しい、
進学して欲しい、
自分の道を見つけて欲しい、

色々な気持ち、親心があるはずです。

その気持ちを伝えたいのであれば
3つの脳を意識して下さい。

お子さんに何か声を掛ける前には
ちゃんと笑顔で話しかけているかな?と
鏡で自分の顔を見て下さい。

そして、満面の笑みになってから
声をかけて下さい。

話しかける時も
いきなり言いたい事をぶつけてませんか?

ホ乳類脳が邪魔したらやっぱり考えてくれません。

まずは共感です。

あなたはがんばっているよね、
あなたが一番苦しいのはわかっているよ。

お母さんはこれまで
あなたの事を責めてばっかりだったわ。
本当にごめんね。

・・・と伝えてあげて下さい。

危険がない、快適だと感じて初めて
あなたの声がお子さんに響きます。

お子さんだけでなく、
旦那さんも、上司も部下も、
みんな3つの脳を持っています。

誰かに話しかける時、
その相手が大切な人であればあるほど
この3つの脳を意識してコミュニケーションを取りましょう。

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