不登校に親が関われるリミットは『18歳』

不登校に親が関われるリミットは『18歳』

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

子どもの不登校や引きこもりを何とかしたい!
子どもの人生を何とかしてやりたい!

とお悩みの親御さんに
ぜひ知っておいて頂きたい事があります。

それは「不登校に親が関われるリミットは18歳」という事です。

では、なぜ18歳か?

・・・

考えてみて下さい。

この頃には第二次性徴も終わり、
お子さんは肉体的に完全な大人です。

最近は大学に行く事が当たり前の時代になりましたが
高校を出て働く18歳の若者もたくさんいますよね。

未成年とは言っても日本では
社会的に18歳は「大人」と扱われます。

憲法改正の国民投票権が
18歳に引き下げられる事からもわかりますよね。

しかし、不登校や引きこもりのお子さんは
自分に確固たる自信が持てていないからこそ
不登校、引きこもりの状態なわけです。

確固たる自信がない、
精神的にはまだ未熟な「子ども」です。

内面的には子どもにもかかわらず
年齢が18歳になると周囲は途端に大人と扱います。

高校を卒業すれば周囲も変わります。

サラリーマンとして一歩を踏み出す友達、
自分の働いたお金で大学に進む友達、
自分の道を突き進むために家を出る友達。

親の庇護から抜け出し
自立した大人としての第一歩を踏み出していきます。

きっとあなたのお子さんも
同じように踏み出したいと感じるはずです。

友達と同じように振る舞いたくなります。

「自分も大人だ。
自分の道は自分で決めるぞ」

と考え始めます。

すると、途端に親の言う事は聞かなくなります。

しかも、18歳になって高校を卒業すると
学校に行きたくても行けませんから
もう「不登校」ではありません。

ただのプー、ニート、引きこもり・・・

になってしまいます。

少なくとも周囲にはそう映るし
実は、本人もそれは強く強く意識し始めるのです。

実体験として語りますが、
この状況は、それはそれは苦しいんです。

精神的には子どもだから親に甘えたい

しかし、18歳にもなったのだから
親に甘えるなんて周囲にバレたら恥ずかしいし
そんな事は自分自身許せない

大人だから親の言う事なんて聞かない

周囲に相談しても
「お前、18だろ。いい加減大人になれよ」
と叱られる(かもしれない)

仕方ない…部屋に閉じこもろう

という思考回路になります。

自然となります。

こうなると、もう親の出る幕はありません。

あとは子どもが自分の力で
「まだまだ甘えたい精神的な子ども」の部分を
自ら癒やし、そして自ら立ち上がるしかありません。

私はこの経験をしたからわかりますが・・・

地獄ですよ、ホントに。

私のように、親との信頼関係が築けなかった子どもは
親代わりになる人間が見つかるまでは
人を信じられないまま一生生きる事になります。

人が信じられないので自分の人生が心配で仕方ありません。

お金しか信じられなくなり
お金に汚い人間やお金のためなら犯罪を犯す人間に
なってしまう可能性もあります。

親を信じられない代わりに異性だけを盲信するようになり
(特に女の子は)結婚詐欺に引っかかったり
悪い男に誘惑されて人生の足を踏み外しかねません。

親子の信頼関係は、
お子さんの人生に大きな大きな影響があるのです。

そして、親子の信頼関係を取り戻せるのは
高校卒業の18歳までと考えておいて下さい。

18歳というタイムリミットまでに
不登校や引きこもりを解決して欲しいと
切に願っています。

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