不登校で登校拒否、引きこもりだった先生が教える!原因不明の不登校を180日で解決し再登校に導く方法

不登校SOS-原因不明の不登校解決法

不登校の子ども心理(2)得たい欲と失いたくない欲

不登校の子ども心理(2)得たい欲と失いたくない欲

不登校の子ども心理(2)得たい欲と失いたくない欲

投稿日:2015年4月15日 更新日:

不登校カウンセラーで、現役塾講師の前田です。

不登校の子どもは常に2つの欲の間で揺れています。

一つは「得たい欲」で、もう一つは「失いたくない欲」です。

「得たい欲」とは
今より少しでも成長したい、レベルアップしたいという欲です。

現状をゼロだとすると
少しでもプラスに上がりたいという欲ですね。

天国に行きたいという欲とも言えます

「失いたくない欲」とは
今より下に落ちたくない、上に上がらないまでも
現状を維持したいという欲です。

現状をゼロだとするとマイナスになりたくないという欲ですね。

地獄に落ちたくない欲とも言えます。

不登校や引きこもりの子どもは
この2つの欲の間で常に揺れ動いています。

例えば、一ヶ月以上学校に行けていない不登校の子どもでも

学校に行って友達と楽しく話したい、
クラスメイトと同じように授業を受けて勉強したい、
クラブ活動にも復帰してまたみんなと汗をかきたい、

という今よりも少しでも良くなりたい、
プラスの方向に行きたいという欲求があります。

子どもですから口先では投げやりな発言をするかもしれません。

「学校にはもう二度と行くつもりはない」
「友達なんて面倒臭いだけ。一生要らない」
「勉強なんて社会に出たら使わないからしない」

と吐き捨てるかもしれません。

しかし、それは本心ではありません。

どんな子どもでもできる事なら
学校に行きたい、友達と話したい、勉強やクラブがしたいのです。

にもかかわらず学校に行けないのはなぜか?

もう1つの欲「失いたくない欲」があるからです。

今さら学校に行っても、、、

「友達は自分を無視するんじゃないか」

「授業に全く付いて行けず
恥ずかしい思いをするんじゃないか」

「サボったのと同じだから
クラブのみんなは自分を見放しているだろうな」

今よりもさらに居心地の悪い状態になってしまうのではないか、
という不安が沸き起こってくるのです。

今でさえ辛いのに、今以上に悪くはなりたくない。
それなら学校なんて行かない方が良い・・・

という「失いたくない欲」が同時に心の中にいるのです。

「得たい欲」と「失いたくない欲」の2つの欲が
子どもの頭の中、心の中で常に戦っています。

「このまま学校に行かないわけには行かない。
よし!明日こそ、明日こそ、学校に行くぞ!
こんな弱い自分には今日でオサラバするんだ!」

と思って今日過ごしているのですが
翌朝になると「失いたくない欲」が出てきます。

「いきなり学校に行くとみんなビックリするかな…。
自分の席に「死ね」とか書かれていたらどうしよう。

先生は腫れ物を触るように話されたらイヤだな。

いきなり指名されて答えられなかったら
みんなに笑われるかもな。

あぁ、やっぱり行けそうにない・・・」

と感じ始めるのです。

ここで1つ疑問に思ったかもしれません。

「得たい欲と失いたくない欲が戦うのはわかるけど
得たい欲が勝てないって事は
やっぱりウチの子は精神的に弱いのでしょうか?

確かに言われてみれば、気になりますよね。

しかし、安心して下さい。

得たい欲と失いたくない欲が戦うと
たいてい「失いたくない欲」が勝ちます。

なぜか?

失いたくない欲は得たい欲の2倍

そうです、

人間は誰でもそうなのですが、

失いたくない欲は、得たい欲の2倍の強さがあります

想像してみて下さい。

あなたがサラリーマンやパートタイマーとして
ある会社で働いているとしましょう。

社長はかなりワンマンでワガママな人物です。

正直、あまり好きにはなれません。

そんなワンマン社長がふざけた社内ルールを作りました。

「諸君は、みんな声が小さくて
覇気や元気が私には感じられない。

そこで、今日から私と社内ですれ違う度に
私の声よりも大きな声で挨拶するようにしてくれ。

私より大きな声で挨拶した人間には
一回につき500円をボーナスとして支払う。

もちろん当日の体調などもあるから無理強いはしない」

と言い始めたのです。

・・・

さぁ、あなたはどうしますか?

ワンマン社長の変わったルールに遵って
毎回毎回大きな声で挨拶しますか?

正直、私はしないですね。

社長の顔もあるのでたまには従っておきますが
好きでもないので毎回毎回はしないです。

しかし、社長の命令が

「私より大きな声で挨拶しなかった人間には
一回につき500円を給料から差っ引く」

ならいかがですか?

「こっちにも生活があるんだ。
これ以上給料を差っ引かれたらたまらない・・・」

と従うのではないでしょうか。

私も致し方なく従うと思います。

そうです、

人間は現状よりも落ちたくない、
これ以上悪くなりたくない欲の方が強いのです。

心理学の世界では「2倍」強いと言われています。

だから、どの国でも犯罪を犯した人間には
厳しい刑罰を課すのです。

今までの身分や生活を失いたくないので
国民が法律を守るからです。

犯罪を犯さなかったらこんなメリットを与えるよ!

なんて国は聞いた事がありませんよね。

恋愛でも「押してダメなら引いてみろ」と言うじゃないですか。

好きだよ、愛しているよ、付き合ってよ!

と男性が熱烈にアプローチしても
なかなかOKしない女性。

しかし、その男性がアプローチしなくなると
急に寂しい気持ちになったり気になり始めるなんて事が
実際にありますよね。

あれもこの2つの欲と同じ原理です。

男性から熱烈なアプローチを受けていると
「愛されている状態」がプラスマイナスゼロだと
女性は感じ始めるわけです。

しかし、男性がアプローチをやめてしまうと
「愛されていない状態」になるので
女性にとってはマイナスに落ちるわけです。

「今より悪くなるのはイヤ!」

と失いたくない欲が発動して
今度は女性からその男性にアプローチし始めるわけです。

つまり、得たい欲と失いたくない欲が戦った場合
失いたくない欲が勝ってしまうのです。

ですから、あなたのお子さんが弱いわけではありません。

失いたくない欲、現状よりも悪くなりたくない欲、
現状よりも下がってしまうリスクを取りたくない欲が
誰でも強いのです。

-不登校・登校拒否・引きこもり解決法

Copyright© 不登校SOS-原因不明の不登校解決法 , 2018 AllRights Reserved.